六道輪廻 地獄とは

六道輪廻

我々の魂は、六道を輪廻転生しながらぐるぐる回っています。六道とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六つの世界です。その中で、最も下の世界、地獄界についてです。

地獄の特徴

地獄はどういう状況かと言うと、怒りの状態です。何を見ても腹が立つ、聞いても腹が立つ、その怒りの状態にとどまっていることです。あいつがああ言った、こいつがこんなことをした。不平不満が多く、怒りが押さえられない状態です。

怒りには、原因があります。怒りは、見返りを求める気持ちから出てきます。自分を正当化して、誰かがおかしい、そう思うことが怒りの原因です。また、地獄に落ちる場合は怒りの感情に留まり、ほかにも色々な理由を探し出し怒りを継続する。このようになってくると正しいものの見方ができずさらに怒りを増幅し地獄の深いところに落ちていきます。そして、そのままの状態でいると、生まれ変わる時に真っ暗で常に怒っている状態の生物、例えばミミズなどに生まれ変わっていきます。

地獄から抜け出すには

地獄の原因は怒りですから、怒りをなくすことです。見返りをなくす、執着をなくす、与える、解脱する、カルマを理解する。この世のすべてに偶然はなく、すべて因果の法則で成り立っています。あいつがあんなことを言うのは、以前自分が何かをしたからだろう。こいつがこんなことをしたのは、前世で自分が何かしてしまったのだろうというように、今、身の回りにある現象はすべて自分の今までの結果と受け止めて、受け入れることです。そして、そこから良く考える。どうすれば問題が解決するか、みんなにとって一番良い事かを見つけ出して実践することで未来を良くすることができます。

悟りを開いた状態

お釈迦様が菩提樹の下で迷走して悟った状態が、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静と言われています。

すべてのことは移り変わるので執着しても仕方がない。因果の法則には、自然のことで誰かを何とかしようなどという気持ちはない。囚われなく自分の心を離れたところから見れるようになる状態。悩みがなく穏やかな状態になります。