カルマの法則と自由自在の法力
占いが当たるということは、そこに真実があり、その真実は因果(カルマ)の法則で、お釈迦様の悟られたものであるというものが一般的に知られていることと思います。
しかし、もしそうだとするならば、全てのことは初めから決まっていて、人の自由意思が入る隙間がない、ややもすれば努力も、頑張ろうとした思いも全て無駄という考えが答えになってしまうと思われがちです。
真言密教では、運命を切り開く修法で、現世利益、この世で生きたまま仏になり、極楽浄土の密言国土を造りあげるという大欲を実現するのが目的です。
ところが、若い頃に仏縁があり修行した私でも、後悔してもしきれない苦い出来事があり、そのカルマを完全に解消することはできませんでした。
あれは18歳のころ、とても素敵な女性とドライブに行った時のことでした。中古の車はブレーキが利きにくく、ちょっとした不注意から交通事故を起こしてしまいました。彼女は19歳で美しい顔を4針縫う大けがをしてしまいまいました。さらにひどいことに、顎に鉄板を入れて何か月も治療しなければいけませんでした。
その後、彼女とは別れてしまい、いろいろ人生で悩むことがあり、生きていくことに絶望しました。もともと、この世の中は不平等で、楽しいこともなく18歳くらいになったら死にたいと思って生きてきたので、まさに生きる屍となりました。
許しを請う日々
つらい日々を過ごしました。自分の今までの過ち、能力の限界、好きな人を幸せにできない挫折感。色々なものを味わいながら、日々を生かさせてもらいました。いまでも記憶が1,2年あいまいです。その後、結婚し娘が生まれたとき、19歳の厄年に、悪い男に騙されて交通事故を起こすのではないかと気が気ではありませんでした。
運命に立ち向かう
カルマの法則を知り、その因縁を解脱するため対策を行いました。
1.星供養
真言宗では生まれ年の供養をすることにより、大凶を凶、凶を末吉、末吉を中吉、中吉を大吉、大吉を持続させるという修法があります。その御祈願をお願いしました。
2.厄払い
大宰府天満宮には、厄払いのひょうたん祈願があり、そちらをお願いしました。
御祈願の効果
やはり娘が19歳の時に事故にあいました。ただ、大きく違うのは、娘が自転車でトラックに自らぶつかるというものです。助手席で男性の不注意から事故に巻き込まれるというものではありませんでした。
また、怪我も頭を切って救急車で運ばれた者の、縫うほどではなく、顔面の口内炎は1,2か月と肩のあざはありましたが、顔に傷が残るようなことはありませんでした。
自分の責任で子供がけがをしたことで、過去の罪悪感に襲われました。それと同時に、罪の軽減のため神々への感謝も沸き上がりました。